挠性印制电路板基础(新入社員のためのフレキシブル配線板入門(中国語版))
- 阿部 由貴彦 著
- 平成17(2005)年1月 発行
- A5判 118ページ
発刊に寄せて
本書は、(社)日本プリント回路工業会の依頼で、機関紙である「JPCAニュース」の2001年11月号から2002年 6月号までに連載いたしました「ぷりんとばんじゅく-新入社員のためのフレキシブルプリント配線板入門」をもとに、若干の追加資料を加え、まとめたものです。
(社)日本プリント工業会から連載の執筆を依頼された際に、事務局の方からフレキシブルプリント配線板が各種用途に使用される機会が増えているにも係わらず、新入社員の方を対象にした適当な入門書が無く、是非執筆をお願いしたいとのお話がありました。
実際に、書店で調査した結果、フレキシブルプリント配線板より歴史が古く、使用量も圧倒的に多い、リジッドプリント配線板に関しては、既に国内外で各種の技術図書が発刊されていましたが、フレキシブルプリント配線板に関しては、技術図書の発刊自身が非常に少ない状況でした。ましてや新入社員やフレキシブルプリント配線板の製造に始めて携わる人向けのガイドブックに相当するものは皆無といった状態でした。
他方、一般の方が実際のフレキシブルプリント配線板を直接目の当たりにする機会は非常に少ないと思いますが、近年その市場は携帯電話等の電子機器を中心に国内外共に非常に大きな広がりを見せており、今後もその拡大スピードはいささかも衰える兆しはありません。
このように、急速な広がりを見せる市場、及び業界に携わる人が年々増える状態でありながら、フレキシブルプリント配線板に携わる人を対象にした適切な入門用ガイドブックが無い現状に対して、小生の知識、経験がいくらかでもお役に立つならばということで今回の執筆を引き受けることに致しました。
なお、本書では要所でフレキシブルプリント配線板市場規模の約10倍あり、製品の歴史も古く、比較的馴染み深いリジッドプリント配線板とフレキシブルプリント配線板を対比させ、フレキシブルプリント配線板がどのように異なった性格をしているかについてもある程度分かりやすく解説を加えたつもりです。
更に、経緯からしまして、基本的には新入社員の方々を主な対象といたしておりますが、新入社員の方だけでなく、日頃リジッドプリント配線板を取り扱っておられる方々のフレキシブルプリント配線板に対するご理解を深めていただくことに、役立てて戴ければ幸いであります。
最後に、このような機会を与えてくださいました(社)日本プリント回路工業会の関係者の方に、この場を借りてお礼を申し上げますと共に、拙著に関する皆様方の有意義なご意見を頂ければ幸いです。
2003年6月
阿部 由貴彦